今日の1枚(246)

4日ほどこのコーナーは休んでいましたが、先週は土日も新着アルバムがありました。更には月曜にはBIS、昨日は Chandos とNMLの中核を成すレーベルの新着アイテムが並びましたが、他のジャンルが忙しくて手を出さずにいました。
中でも昨日の新着アルバムの中に私が待望していた音盤が遂に登場しましたので、今日はそれを紹介しましょう。

去年の秋、鶴見晴海で素晴らしい演奏で室内楽ファンを圧倒したシューマン・クァルテットの最新アルバムです。前回も取り上げた Ars Produktion の ARS 38156 。

①モーツァルト/弦楽四重奏曲第21番ニ長調K575「プロイセン王第1番」
②アイヴス/弦楽四重奏曲第2番
③ヴェルディ/弦楽四重奏曲

晴海でアンコールの前に長兄エリックがさり気無く宣伝していた最新盤で、彼等は一般発売に先立って日本に持ち込み、会場ロビーで先行発売していたもの。その時には“来年の2月にならないと店頭には並びません”と紹介していましたっけ。
エヴァンゲリッヒ教会で2014年6月に録音、彼らの2枚目のアルバムで、ヴィオラが新メンバーに替ってから最初のCDです。

DSD方式、SACD盤だけに、録音は極めて優れたもの。①と②は日本公演でも取り上げたプログラムですから、感想は演奏会のレポートを見て下さい。
③は彼らの演奏では初めて聴きましたが、特徴である繊細にして大胆な演奏が作品の再発見に繋がる出来栄え。また②は繰り返し聴いてその真価が理解できる作品で、晴海でのライヴを眼前に髣髴とさせるよう。クァルテット・ファン必聴の1枚と断言しておきます。早くも次なるアルバム、次回の来日公演が楽しみになる音源でした。

 

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