作成者: メリーウイロウ

日本フィル・第617回東京定期演奏会

新年最初、1月の日本フィル東京定期はマエストロ飯守のブラームスがメイン。今年古希を迎える飯守泰次郎の振るブラームス最後のシンフォニーに期待が高まります。プログラムは、 小山清茂/管弦楽のための《鄙歌》第2番(日本フィル・シリーズ再演企画第4...

英国競馬1960(2)

50年前の英国競馬回顧、2回目は1000ギニーとオークスを取り上げましょう。二つのクラシックを同時に扱うのは、同じ馬が勝ったから。つまり二冠馬ですね。 1959年、イギリスの最強牝馬はパディーズ・シスター Paddy’s Sis...

強者弱者(54)

議会の噂  議会の噂も若き人々の耳には全く興なきが如し。社会的事実と交渉なき政党の私怨私闘、利害一致して相争ふ可き理由なき政府と政党との八百長角力、議会は宛たる一個の猿芝居に似たり。(明治四十二年)           **********...

第110回マエストロ・サロン、「飯守泰次郎の巻」

昨日、11年続いたマエストロ・サロンが愈々最終回を迎えました。最後に相応しく、日本指揮界の最高峰とも言える飯守泰次郎氏を迎えた期待のサロンです。以下、簡単なあらましを記録しておきましょう。           ********** 第110...

エンターテインメントに徹したホフマン物語

昨日は久しぶりにメット・ライヴ・ビューイングを見物してきました。川崎ラゾーナの109シネマズ川崎。 シーズン最初のトスカを見た後、アイーダとトゥーランドットはパスしました。アイーダは見る積りで出掛けたところ、何と売り切れ。平日の午前中に何と...

読売日響・第168回芸劇名曲シリーズ

昨日は池袋で読響を聴きました。本来は今日(1月27日)のチケットを持っていたのですが、日本フィルのマエストロ・サロンとバッティング。当初はサロンをパスする積りでしたが、最終回のサロンということで参加しないわけにもいかず、幸い同じプログラムが...

強者弱者(53)

角力  雪解けの土新しき庭の片隅に蕗の薹を見る。  露路を入りて裏通に出づ。水道栓皆藁の防寒衣を着けて立てり。日短く光微かなるに、洗濯する人の話弥よ出でゝ弥よ長きもをかし。  大角力春場所、新聞紙皆其大部分を割きて勝負の記事に当つ。興がる人...

英国競馬1960(1)

去年初めて試みた50年前のイギリスを中心にした競馬回顧、今年も新シーズンがスタートするまでの暇潰しに振り返ることにしましょう。 1960年のクラシック、先ずは2000ギニーから。 前年の2歳王者シング・シング Sing Sing は2歳時に...

強者弱者(52)

雪見  丑の日。風寒く日くらし。店頭よき人の毛皮に襟脚の白きを包みて寒紅を求むる姿にくからず。  雪見。山手線の便を利して郊外を一周するもの多く、電車何れも満員。新聞社の社会部員が日比谷公園、不忍の池、さては向島に馳せて功を争う時、怜悧なる...

読売日響・第489回定期演奏会

前日に続いてのサントリーホール、昨日はN響のライヴァルと目されている読響の定期を聴いてきました。 1月の読響は初共演となるアメリカの女流指揮者、マリン・オルソップ。私はナマもレコードも聴いたことは無く、文字通り初物でした。 主にアメリカとイ...

NHK交響楽団・第1666回定期演奏会

昨日は久しぶりにN響定期を聴いてきました。1月のBプログラム、サントリホールでの定期2日目です。 先ず1月のN響はアクシデント続きだったようで、当初AプロとCプロの指揮者に予定されていたローレンス・フォスターが健康上の理由により来日できなく...