オオキバナカタバミ

春に花を付ける野草を続けたいのですが、その前に一つ気になるものを取り上げます。それがオオキバナカタバミ。 未だ肝心のカタバミを紹介していませんが、未だ寒い時期から大きな黄色い花が目立っていたのがこれ。 葉の形からカタバミの一種であることは間...

強者弱者(85)

汐干狩  汐干狩、小娘の干潟に興じあへるさまを見て、『自然の無尽蔵より人の子の盗み得る少許の獲もの』といへる詩のこゝろを偲び出でたるもをかし。此頃、冴え返りて寒さ身に沁むことあり。若き女の紅鶴色の肌衣に白き脛のあたりを見せたるはなまめかしけ...

グリ・ド・グリの復活祭

昨日の4月4日は復活祭。サン=クルー競馬場でエドモン・ブラン賞(GⅢ、4歳上、1600メートル)が行われました。 8頭の登録がありましたが、有力馬の1頭と目されていたスリックリー・ロイヤル Slickly Royal が取り消して7頭立て。...

強者弱者(84)

小金井の花  東京近郊の花は小金井に尽きたり。小金井は四月中旬を見頃とす。甲武線を境に下車し、玉川水道に沿うて国分寺に至る。両岸の桜樹鬱然として老いたり。樹間に簀子茶店を設く。敦厚純朴の気愛すべし。春竜胆の花を売る。樹下隴上を行く。芳草離々...

日本フィル・第619回東京定期演奏会

昨日(4月2日)の金曜日、東京はソメイヨシノが満開。4月最初のコンサートは、正に「聖金曜日」の当日でもありました。 プログラムもこれを意識したような素晴らしい選曲。生涯忘れられないコンサートになったことは間違いないでしょう。 メンデルスゾー...

強者弱者(83)

下町の女  女あり。大江戸の家幾代、下町に育ちて山の手を知らず。人に嫁ぎて初めて四ツ谷の花を見る。丸髷の人、年三十を過ぎたるもうれし。           ********** 特にコメントのしようもない文章。特定の女(ひと)にでも想いを寄...

強者弱者(82)

清水谷の花  花は九段にもあり。浅草にもあり。其他学校官衙の庭園はいはずもあれ、東京市中凡そ神社といふ神社、仏閣といふ仏閣にして此花を植えざるものなし。陽春四月高きに登りて俯瞰すれば東京は実にこれ一大桜花園なり。唯其中に在りて余の忘れ難き印...

今日から新年度ですから、

新年度と言ってもリタイヤードにとっては関係無い話ですが・・・。 新年度からは毎月、日本オーケストラ連盟に正会員として所属している団体の定期演奏会の予定を紹介しておきましょう。 日本人のオーケストラ・ファンなら日本のオーケストラの定期演奏会に...

復刻版・読響聴きどころ(9)

これは番外編として取り上げたストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」です。2007年4月に池袋の芸術劇場で行われた芸劇マチネーというシリーズだったと思います。 いろいろ経緯があったようですが、その辺の話は全部カットして本題だけ。途中からです...

ショカツサイ

東京の春を紫色に染めるのがショカツサイです。都内を縦横に走る電車の線路脇、この花を見ない場所は無いほどです、と言っても東京特有の現象だそうですね。 ということは帰化植物です。それもかなり年季の入った帰化植物で、既に江戸時代に栽培された記録が...

レパーズタウンのギニー・トライアル

3月28日、アイルランドのレパーズタウン競馬場でギニーに向けた二つのトライアルが行われました。 まずレパーズタウン・1000ギニー・トライアル(GⅢ、3歳牝、7ハロン)は12頭の登録がありましたが、ワット・アバウト・ミー What Abou...

地方都市オケ・フェスト/京都市交響楽団

もう直ぐ4月だというのに冬が戻ってきて居座ってしまったような寒さの中、昨日(3月28日)は錦糸町で行われている地方都市オーケストラ・フェスティヴァルの最終日を聴いてきました。 今年の主人(とり)は京都市交響楽団です。 《京都市交響楽団》 プ...