大阪シンフォ二カー・第13回東京公演

すみだトリフォニーホールの名物企画、地方都市オーケストラ・フェスティヴァルがスタートしています。昨日はそのトップバッターを務める大阪シンフォ二カーの公演を聴いてきました。 このフェスティヴァル、去年は参加団体が少なくて寂しい思いをしましたが...

強者弱者(79)

西新井  二十一日 御影供とて弘法大師入寂の日なるがため、高野山を始め、真言宗の寺院賑ふ。近郊に川崎、西新井の大師あり。川崎は年と共に俗化したれども、西新井には尚ほ野趣の掬すべきものあり。汽車の便もあれど、南千住より荒川に沿ひ歩して菜園麦圃...

読売日響・第524回名曲シリーズ

3月の読響はスクロヴァチェフスキ月間。3種類のプログラムを二日づつ、計6回のコンサートがあります。私は他の用事が重なって最初のプログラムを聴き逃しましたが、昨日のサントリーホールで行われた名曲シリーズを聴いてきました。 スクロヴァチェフスキ...

オランダミミナグサ

ナズナやハコベに交じって咲く春の花にオランダミミナグサがあります。同じように白い花ですが、ハコベよりは背が高いので容易に目に付きますね。 ハコベ同様5弁で先が二つに裂けますが、ハコベほどではないので花弁が10枚ある様には見えません。 名前か...

東京シティフィル・第237回定期演奏会

コアなクラシック音楽ファンならこの演奏会は聴き逃せないでしょう。 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会は、初台の東京オペラシティコンサートホールで開催されます。失礼ながら初台は新宿の場末、東京でもアクセスの悪さでは屈指のロケー...

強者弱者(78)

雁去燕来  大川の水日毎にゆるみて、煤煙に霞む深川のあなた、鷗の飛ぶ日、春の光のどかなり。  十九日 彼岸の入り、雁去り、燕来る。春深き湖のほとり、ひとり群を離れてかける雁の姿を見たる時、秋深きあしたの空、ひとり旅路にまどひた...

復刻版・読響聴きどころ(7)

2007年4月の定期は、このシーズンから読響の首席指揮者に就任したスタニスラフ・スクロヴァチェフスキの就任披露コンサートでもありました。 私も余程張り切ったせいか、4回に分けて聴きどころを書いています。           ********...

ナズナ

ナズナの可愛い白花も春先の風物詩。昔から何処にでも生える、誰でも知っている野草でしょう。私も物心付いた時にはナズナの名を知っていました。 春の七草の一つで、七草粥には欠かせません。室町時代からの習慣なんだそうです。 日本中、古代から何処にで...

強者弱者(77)

白菫  素人の見る白菫にも二種あり。蔓となりてはびこるものは花米粒より小さくして数多し。本郷、小石川、牛込の場末、至る所に之を見る可し。花の大さ普通の菫に等しきものは其数極めて稀にして蔓によりて繁殖することなし。  菫の実生を見るに、其年は...

復刻版・読響聴きどころ(6)

2007年3月は、ゲルト・アルブレヒトの首席指揮者としての最後の演奏会。曲目もそれに相応しくマーラーの第9交響曲一曲だけでした。 実際に聴いた感想はあまり感心しなかった所為でしょうか、日記にも残っていません。           *****...

うたは時をこえ海をこえ

昨日はクァルテット・ウィークエンド・2009-2010シリーズの最終回、カントゥス・クァルテットの演奏会に出掛けました。 カントゥスQは2005年に結成され、東京と横浜を中心に活躍している常設クァルテットだそうですが、晴海のシリーズに登場す...

強者弱者(76)

菫  菫の花咲く。  菫に種類多し。葉の心臓の形したるは梗長く、花淡むらさきにして森の下蔭などすべて遮蔽されたる地に咲く。葉の矢羽に似たるは、梗短く、ゆかりの色深く、香あり。耕地の畔など、すべて開豁したる地に咲く。素人の弁別し得るは普通此二...